抗年記

何も考えないで年を重ねるのは厭だなー、と

アメリカのデモクラシーは何処へいくのか

先日のトランプの記者会見の様子を伝え聞く限り、アメリカのデモクラシーの未来は暗い。CNNの記者に対して、「お前のところは嘘のニュースを報道したから、CNNの質問には答えない」という、次期米大統領になる人間のことばとは思えぬ発言をしたあのバカ。彼の言う「嘘のニュース」とは、トランプがロシアで娼婦たちと興じた変態プレイのビデオが存在するというもの。正直、どうでもいいゴシップであり、事実であったとしても、まともな報道機関であれば鬼の首を取ったような取り上げ方はすべきではない内容である。だがしかし、 FOX NEWSなどは、ゴミみたいな「ニュース」を普段からまき散らしてしているわけで、「嘘のニュース」を糾弾するのであれば、CNNよりも先に排除されるべき機関はほかにもある。だからといってオバマあるいはその前の諸大統領が記者会見で自分に不利な報道をしたマスコミ機関からの質問を拒否したことがあるか。なぜなら報道の自由言論の自由であって、デモクラシーを支える重要な要素のひとつであるから。先日のような行為が今後も容認されるのであれば、トランプ本人およびトランプ政権について不利、批判的な報道をする機関は排除されていくのか。

トランプの取り巻きは「頭の悪いガキ大将」の振る舞いをいつまで放置しておくのか。次期国務長官に選ばれたティラーソンは、エクソンモービルの元CEOで、いわゆる'Big Oil"の顔のような存在だが、直近の発言から、どうも多くの政策において、トランプの意見には反対しているらしい。この人物に期待してしまうのは藁にもすがるといったところか。